成長する仕事、「働く仲間に最高の未来を」をコンセプトに美容室、ネイルサロンを経営してる原田です。
このブログでは指名売り上げを上げたい美容師さん、これからもっと成長したい美容師さんに向けたブログになってます。
売り上げアップのヒントになるかもしれないので是非参考にしてみて下さい。
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「パーマ=傷む」
これは半分正解で、半分間違いです。
実際は、
薬剤そのものよりも、
- pH
- アルカリ値
- 一液放置時間
- 2液の処理
- 毛髪診断
これらの設計ミスによって、
ダメージは大きく変わります。
同じ薬剤でも、
美容師次第で仕上がりも髪の体力も全く変わる。
今回は、
パーマのダメージメカニズムを、
美容師向けにわかりやすく解説していきます。
まず理解すべき「パーマの仕組み」
パーマは簡単に言うと、
- 髪の結合を切る
- 形を変える
- 再結合させる
これを行っています。
髪内部のシスチン結合を還元剤で切り、
ロッドで形を作り、
2液で再固定する。
つまりパーマとは、
「一度壊して、再構築する技術」
なんです。
だからこそ、
必要以上に壊せばダメージになる。
逆に、
必要最低限しか壊さなければ、
ダメージはかなり抑えられます。
ダメージを大きくする最大の原因は「アルカリ」
多くの美容師が還元剤の強さばかり見ます。
でも実際に髪を傷ませやすいのは、
アルカリです。
アルカリは髪を膨潤させ、
キューティクルを開き、
薬剤を内部に浸透させます。
しかし同時に、
- CMC流出
- タンパク変性
- 水分保持低下
- キューティクル損傷
これを引き起こします。
つまり、
「かかる」けど「傷む」
この状態を作りやすい。
pHが高いほど髪は不安定になる
健康毛の等電点は、
一般的にpH4.5〜5.5前後と言われています。
そこから離れるほど、
髪は不安定になります。
特にアルカリ領域になると、
- キューティクルが開く
- 髪が膨潤する
- 内部成分が流出しやすくなる
つまり、
高pHは“浸透しやすい代わりに壊れやすい”。
だから最近は、
- 弱アルカリ
- 中性域
- 酸性寄り
こういった設計が増えています。
理由は単純で、
「必要以上に壊さない」ためです。
アルカリ値は“残留ダメージ”にも関係する
ここを見落としている美容師は多いです。
問題は施術中だけではありません。
アルカリは残留しやすい。
つまり、
帰宅後もダメージが進行するケースがあります。
特に、
- 高アルカリ
- 流し不足
- 中間処理不足
- 酸処理不足
これらが重なると、
数日後に一気に質感低下が起こります。
「今日じゃなく、後日傷む」
これは残留アルカリの典型例です。
一液放置時間が長いほど危険
「しっかりかけたい」
この気持ちから、
一液放置を長くしてしまうケースがあります。
でもこれは危険です。
還元は必要以上に進むと、
毛髪内部を壊しすぎます。
すると、
- ハリコシ低下
- ダレる
- チリつく
- 乾燥する
- 弾力低下
これが起こる。
重要なのは、
“必要な還元で止める”
こと。
だから美容師には、
- 軟化チェック
- テストカール
- 毛髪体力判断
これが必要になります。
放置時間を長くするだけでは、
上手いパーマにはなりません。
2液は「ただ固定するもの」ではない
ここもかなり重要です。
2液は単なる“おまけ”ではありません。
2液の役割は、
- 切った結合を再固定する
- 酸化を完了させる
- カールを安定させる
- 還元残臭を減らす
つまり、
パーマの完成度を決める工程です。
ここが甘いと、
- ダレる
- 持たない
- 臭いが残る
- 再ダメージする
こうなります。
2液不足は「還元しっぱなし」と同じ
還元しただけでは、
髪は不安定なままです。
例えるなら、
「ネジを外しただけで締め直していない状態」
だから2液不足は危険。
特に、
- 塗布不足
- 放置不足
- 水洗不足で一液残留
- ロッド本数多くて2液ムラ
ここは要注意です。
パーマが上手い人ほど、
2液をかなり丁寧にやっています。
ダメージを減らす美容師は“引き算”が上手い
上手い美容師ほど、
「どれだけ効かせるか」
ではなく、
「どれだけ余計な負担を減らすか」
を考えています。
- 不要なアルカリを減らす
- 不要な放置を減らす
- 不要な膨潤を減らす
- 不要なオーバー還元を減らす
この積み重ねで、
髪の未来は大きく変わる。
まとめ
パーマのダメージは、
「パーマだから傷む」
ではありません。
本当は、
- pH設計
- アルカリ値
- 一液放置時間
- 2液処理
- 毛髪診断
これによって決まります。
だから美容師に必要なのは、
強い薬ではなく“理解”。
髪を必要以上に壊さず、
必要な変化だけを起こす。
これが、
これからの時代に求められる
パーマ技術だと思います。