成長する仕事、「働く仲間に最高の未来を」をコンセプトに美容室、ネイルサロンを経営してる原田です。
このブログでは指名売り上げを上げたい美容師さん、これからもっと成長したい美容師さんに向けたブログになってます。
売り上げアップのヒントになるかもしれないので是非参考にしてみて下さい。
また僕がお店を立ち上げてからの気付きや体験、などもシェアしていきますのでよろしくお願い致します。
髪の強さを支える「架橋効果」とは?
ヘアカラーやブリーチ、縮毛矯正を繰り返していると、
「髪が細くなった気がする」
「濡れると髪が弱い」
「毛先が切れやすくなった」
「トリートメントをしても持続しない」
そんな変化を感じることがあります。
その原因のひとつが、髪の内部にある結合のダメージです。
そこで重要になってくる考え方が、今回のテーマである「架橋(かきょう)」です。
そもそも「架橋」とは?
簡単に言えば、
離れてしまったもの同士を、橋をかけるようにつなぐこと。
これが架橋です。
髪の約80〜90%はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されており、そのケラチン同士は複数の結合によって立体的な構造を作っています。
代表的なのが、
水素結合
イオン結合
ジスルフィド結合(S-S結合)
などです。
なかでもジスルフィド結合は、毛髪の強度や形状に深く関係しています。毛髪の物性には水素結合・イオン結合・ジスルフィド結合などが大きく影響することが研究レビューでも示されています。 (PubMed)
つまり髪は、ただタンパク質が詰まっているわけではありません。
タンパク質同士がさまざまな結合によって支え合うことで、一本の髪としての強さを保っています。
ブリーチやカラーで髪の中では何が起きる?
特にダメージが大きくなりやすいのが、ブリーチなどの酸化処理です。
ブリーチではメラニン色素を酸化分解して髪を明るくしますが、その過程で毛髪内部のタンパク質にも酸化反応が起こります。
研究では、ブリーチによってケラチン中のシスチン由来のジスルフィド結合が酸化され、システイン酸などへ変化することが確認されています。さらに処理が強くなるほど、タンパク質流出や毛髪構造の劣化につながります。 (PubMed)
イメージとしては、
健康な髪が
タンパク質 ─ 結合 ─ タンパク質
という状態だとすると、
ダメージが進んだ髪では
タンパク質 タンパク質
のように、内部のつながりが弱くなっている状態です。
だから髪が、
・切れやすくなる
・弾力がなくなる
・パサつく
・濡れたときに弱くなる
・カラーやパーマを繰り返しにくくなる
という変化につながります。
そこで重要になるのが「架橋」
ダメージケアというと、
「髪に栄養を入れる」
というイメージが強いと思います。
もちろん、CMCや脂質、タンパク質、アミノ酸などを補うことも重要です。
しかし、もう一つ大切なのが、
髪の内部構造そのものを補強すること。
これが架橋系の処理剤を使う大きな目的です。
髪の内部に橋をかけるように働きかけ、毛髪内部の構造を補強する。
その結果、
ハリ・コシ
弾力
強度
切れ毛の抑制
施術によるダメージの抑制
などを狙っていきます。
つまり、
「何かを入れるケア」だけではなく、「中の構造を支えるケア」
という考え方です。
CYANで使用している「OLAPLEX」
CYANでは、ダメージを抑えながらカラーやデザインを楽しんでいただくためにOLAPLEX(オラプレックス)を使用しています。
オラプレックスを代表する特許成分が、
Bis-Aminopropyl Diglycol Dimaleate
(ビスアミノプロピルジグリコールジマレエート)
です。
OLAPLEX公式では、この成分について、毛髪内部の損傷したジスルフィド結合に働きかけ、分子レベルで結合を再構築する「Bond Building Technology」と説明しています。 (OLAPLEX Inc.)
OLAPLEXは2014年にこの技術をサロン向け製品へ導入し、カラー・パーマ・ストレートなどの化学処理で損傷した毛髪内部の結合を補修する技術として展開してきました。 (OLAPLEX Inc.)
普通のトリートメントとは目的が少し違う
ここは非常に重要です。
一般的なトリートメントとオラプレックスでは、狙っている部分が少し違います。
一般的なトリートメントでは、
水分を補う
油分を補う
CMCを補う
表面を整える
手触りを改善する
といった役割があります。
一方、オラプレックスは、
髪の内部の結合にアプローチする
という考え方です。
どちらが良い、悪いではありません。
むしろ、
内部構造を補強する+不足している成分を補う+表面を整える
この3方向から考えることが、ダメージ毛には非常に重要です。
「架橋すれば髪が完全に元通りになる」わけではありません
ここも美容師として正しく伝えたいところです。
一度ダメージした髪は、生きた組織のように自己修復するわけではありません。
特に強く酸化されてシステイン酸まで変化してしまった部分や、流出してしまった毛髪タンパク質、剥がれてしまったキューティクルそのものを完全に新品の状態へ戻すことはできません。ブリーチによる不可逆的な酸化変化が起こることも研究で報告されています。 (PubMed)
だからこそCYANでは、
「傷んでから治す」のではなく、できる限り傷ませない。
という考え方を大切にしています。
カラーをするたびに髪を守る
髪のダメージは、一回の施術だけで決まるものではありません。
カラー、縮毛矯正、アイロン、ドライヤー、紫外線、摩擦。
こうしたものが毎日のように積み重なります。
だからこそ、
薬剤選定
処理剤
架橋
トリートメント
適切な施術時間
ホームケア
これらをすべて組み合わせて考える必要があります。
CYANではオラプレックスをはじめとした処理剤を使いながら、
「今回だけ綺麗」
ではなく、
半年後、1年後もカラーを楽しめる髪を作ること
を大切にしています。
髪は見た目だけではありません。
内部でどんな変化が起きているのか。
そこまで考えて施術することが、本当の意味でのダメージケアだとCYANでは考えています。
髪を綺麗にするだけではなく、髪の構造から考える。
それがCYANのヘアケアへの考え方です。